青系小目の採掘を再開
2005年3月から。状態は良好!
ここ数年、国内産の採石状況は、中国材の影響と、環境保全などの問題から非常に厳しい状態にあり、採石を中止するケースが目立っていたが、「採石再開」という明るい話題が飛び込んできた。
福島県郡山市と須賀川市の境で阿武隈山系の丘陵地で採掘されてきた「東山みかげ」が復活したのだ。今年三月から青系小目の採掘を再開し、丁場の状態は良好だという。
「東山みかげ」は佐久間石材工業(現在は有限会社東山石材工業に社名変更。郡山市、佐久間靖浩社長)が1975(昭和50)年10月に採掘を開始した。中目と小目の二種類があり、黒玉、色ムラがないのが特徴で、主に墓石・外柵用材で関東地方を中心に大量に使用された。また、大材が採れることから、鳥居・門柱にも利用されてきた。
開発当時は外材の影響などまったく考えられなかったが、中国材の登場で状況は一変。特に中目はG603と色目がそっくりなことから、採石量が激減し、結果、ここ数年は採掘を中止せざるを得ない状況に追い込まれていたのだ。
山深く入り青みの増した「東山みかげ小目」
再開された丁場から採掘されている小目は、中目の層より下段で、砕石プラント用に取り崩したさらに下の層より産出され、青みが一段と増し高級材と遜色ない色目だ。
さらに注目なのは、採石業者と同じように中国製品の影響で苦戦している国内産地にも「何とかメリットを」といった配慮から、国内加工業者が利益を享受できる魅力的な切単価を設定したことだ。
山渡しで、切=3,000円〜
高級材の仲間入り!にも関わらず「山渡しで、切=3,000円から」と佐久間貞三会長。
「砕石プラントも稼動させているので、この単価でも大丈夫。だからといって、乱売は考えていません。月に二千切程度で安定供給を図っていきたい」
とも話すが、採掘の一時中断を考えれば、「採掘できることの幸せ」を感じており、その「幸せ」が「単価」に反映されているといえよう。
「G603も人身事故等で輸入が難しい状況にあるようです。単価も上がっているようですね。大きくは期待していませんが、いつでも『中目』も採掘できる状況です」
中国の元の切上げ問題などを考えても、国産材の採掘再開はまさしく朗報だ。
◎(有)東山石材工業
福島県郡山市田村町栃本字市穀78‐2
TEL=024‐975‐2941
FAX=024‐975‐2980 |
|

小目の丁場。本格的な岩盤採掘はこれからだ。丁場面積は小目、中目合わせて全部で18町歩ある。

キズ、ムラが少なく石目が整っている。大材も採れる

出荷はいつでもOKの状態だ

中目の丁場は小目の上の層。
いつでも再開できる状態にある

昭和13年生まれの
佐久間貞三会長。
まだまだ現役として活躍中だ!
|