茨城県
●稲田みかげ(いなだみかげ) ―花崗岩系統
笠間市稲田にある通称・石切山脈と呼ばれている地区を中心に、
東西8q、南北6qにわたる山地一帯で採石されている。素面の美しさ、
磨き上がりの光沢、石質の固さ、加工性に富んでいることなどが特徴。
【組合】
★稲田石材商工業協同組合
★笠間市稲田石材団地協同組合
●羽黒みかげ(はぐろみかげ) ―花崗岩系統
羽黒みかげと総称されているが、採石される山によって石質はかなり異なる。
稲田みかげが採られている石切山脈に連なる羽黒地区から産出する石は、
稲田石とほとんど同質の大目石。真壁みかげが採られている加波山の
裏側・上城山から産出する石は中・糠目石である。糠目には青糠目と白糠目とがある。
採石量からみると大目石が圧倒的に多い。
【組合】
★羽黒石材商工業協同組合
●真壁みかげ(まかべみかげ) ―花崗岩系統
筑波山塊の加波足尾を中心とする南北18q、東西44qにおよぶ山地一帯から採石されている。
中目、小目の2種類があり、美しい光沢をもち、加工しやすいのが特徴。
また産地の「真壁石燈籠」が平成7年4月、国の伝統的工芸品に指定された。
【組合】
★真壁石材協同組合
栃木県
●芦野石(あしのいし) ―安山岩系統
那須郡那須町芦野地区から採石され、石質は白河石と同系統。
色調は暗灰色で加工しやすいのが特徴。造園向けや修景材に用いることが多く、
まれに石塔・外柵のほか彫刻などにも利用される。
また、採掘・加工の工程で生まれる破砕材や粉材を、
焼温1,000度を越える高温でセラミックスとして再構築した「焼成芦野石」がある。
【組合】
★芦野石振興会(事務局・株宙苣ホ材=栃木県那須郡那須町寄居406、TEL0287-74-0606)
●大谷石(おおやいし)・田下石(たげいし) ―凝灰岩系統
宇都宮市大谷町一帯で採掘されている緑色凝灰岩。わが国の軟石の代表的銘柄でもある。
色は緑色を帯び、耐火性、耐震性にすぐれている。安価で加工性も高い。
【組合】
★大谷石材協同組合
群馬県
●赤城小松石(あかぎこまついし)・赤城真石(あかぎまいし) ―安山岩系統
渡良瀬川の上流、草木ダムを右手にみる勢多郡宮城村の山中で採石されている。
神奈川産の本小松石、根府川石に似た安山岩で、青手と赤手の2種類がある。
【採石業者】
千石石材店TEL0277-45-0238、石原石材興業(株)TEL027-268-2358
●椚石(くぬぎいし) ―安山岩系統
甘楽郡南牧村で採掘されている石英安山岩。
灰色から暗緑色の色調をもった緻密な石で、角モチが良い、風化しない、
冬期に強いといった特徴がある。
【採石業者】
クヌギ石材工業(株)TEL0274-87-2341
●沢入みかげ(そうりみかげ)・渡良瀬みかげ(わたらせみかげ) ―花崗岩系統
当初、群馬県勢多郡東村沢入地区から採掘されていたことから沢入みかげの名で広く呼ばれているが、
現在では草木地区まで丁場が広がっている。群馬県を代表する銘石の一つ。
中世代の黒雲母花崗岩で、石質は緻密。白色の中・荒目があり、主に外柵、修景材などに用いられている。
【組合】
★東村石材協同組合(群馬県勢多郡東村大字草木91-4、TEL0277-95-6109)
●多胡石(たごいし) ―砂岩系統
大沢川の上流、多野郡吉井町の山中で採掘されている。石質は凝灰質に石英の粒が入り、
大変加工しやすい。色調は灰色に近い白または淡黄色で、木目模様をした独特の風合いをもつ。
主に建材用として内外の貼石に使用される。
【採石・加工業者】
(有)高橋石材工業TEL0273-87-3036
東京都
●抗火石(こうかせき)・コーガ石(こーがせき) ―石英粗面岩
東京都産の唯一のホワイトグレー系の切石である。
新島の向山山頂に数平方キロにわたって広がる抗火石の露出層で採石されている。
石質は多孔質で軽量。耐熱、耐酸・アルカリ性に優れ、防音、保温、絶縁性が高い。
加工しやすく風化にも強い。また近年ガラスやタイルなどセラミックスの原料として注目されており、
新島長石の名でも知られている。
【採石・加工業者】
東洋石材工業所(株)TEL04992-5-0355、新島物産(株)
問合わせ先:新島村役場(東京都新島村本村1-1-1TEL04992-5-0240産業観光課コーガ石事業係)
神奈川県
●小松石(こまついし)・本小松石(ほんこまついし) ―安山岩系統
伊豆半島の付け根、東海道本線真鶴駅の山側一帯で採掘されている。
鎌倉時代にはすでに採掘され、明治期に茨城県で大量に花崗岩が採られるようになるまでは、
関東の石材として中心的な存在だった。
安山岩特有の緻密な石質、気品のある淡灰緑色の色調などから、高級墓石材として根強い人気をもっている。
【組合】
★神奈川県石材協同組合(神奈川県足柄下郡真鶴町真鶴398-10、TEL0465-68-0019)
●新小松石(しんこまついし) ―安山岩系統
小松石の採石場とは東海道本線をはさんだ海岸寄りで、
比較的新しく採られるようになった輝石安山岩。
小松石より石質はきめが荒く、色は白味がかっている。
【組合】
★神奈川県石材協同組合(前出)
●根府川石(ねぶかわいし) ―安山岩系統
小松石の採石場に近い小田原市米神根府川地区から産出される輝石安山岩。
色調は茶褐色でツヤが柔らかい。自然石としての利用が多い。
【採石業者】
(有)海野勲石材店TEL0465-29-0503
山梨県
●甲州鞍馬石(こうしゅうくらまいし) ―花崗岩系統
東山梨郡大和村徳波地区の沢などで採掘されている。
京都の鞍馬石に似た石で、玉ねぎ状石理が表れ、鉄サビ色が全面を覆っている。
飛石や沓脱石など造園用で、アメ色に似た色が雅味に富んでいるとして珍重されている。
【組合】
★山梨県石材建設事業協同組合
●山崎石(やまざきいし)・甲州小松石(こうしゅうこまついし) ―安山岩系統
甲府市酒折町山崎地区で産出される輝石安山岩。
淡灰色と白色に近い色調の緻密な石質をもち、真鶴の小松石に似ている。墓石材が6割。
【採石業者】
(株)進藤建設 山本石材工業(有)TEL055-277-2161
●塩山みかげ(えんざんみかげ)・甲州みかげ(こうしゅうみかげ) ―花崗岩系統
中央本線塩山駅の北東・大菩薩峠付近一帯から採石される。
地質学的には閃緑岩に類する深成岩。大半は石英、黒雲母ともに結晶が少なく、色調は白が多い。
節理は長石で、良材が採れる。
―現在、採石休止―