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| 佐賀県を代表する銘石として… 標高1046メートルの天山は佐賀県のほぼ中央、県立自然公園の中にある。県のシンボル的な存在で、360度の視界が広がる山頂からは、南に佐賀平野と有明海、北に玄海灘が一望でき、天気が良い日は遠く阿蘇山や雲仙岳まで眺めることができる。 しかし「天山みかげ」はこの山で採れるわけではない。採掘場はその北部にある七山村、国道三二三号線から脇道に入った池原地区大屋敷にある。採石業者のひとつ天山石材(佐賀県備前町、代表者・田中正男、 0955‐53‐2639)を訪ねた。 丁場の面積は約四万u。数カ所でパワーショベルが忙しなく動いている。表層の土石を取り除き、石を選り分け、目的の玉石を掬い取っている。玉のサイズは結構デカイ。大きいものだと10トン以上ある。ここだけで年間2万切ほど採れる。外材に押されてピーク時の3分の1にまで落ち込んでいる。 人気は中国産だが、今のままで充分! やはり九州でも売れ筋は中国製品。しかし天山を熱心に売る石材店も依然として多い。ブランドが定着している面もあり、国産の高級品となると真っ先に指名が掛かる。そういう根強いファンが少なくない。田中社長は「今のままで充分」という。「採石を始めてもう20年以上。どこを掘れば良いか、雨水の濁り具合などからある程度分かるようになった。見極めは競馬・宝くじより確実です」と余裕の表情。その顔は日焼けと土埃とで真っ黒だ。 最近は中国で加工してから再輸入される帰国子女の天山製品が一部にあるが、田中社長は「そこまでしたくない」と話す。昔、欧州に渡った伊万里は今「古伊万里」として珍重されるようになったが、社長にとっての天山はむしろ外部流出を禁じた「鍋島」であってほしいという思いなのかも知れない。 ◎天山石材 TEL=0955−53−2639 |