岐阜県
●恵那みかげ(えなみかげ)・蛭川みかげ(ひるかわみかげ) ―花崗岩系統
 恵那郡蛭川村で採石されている花崗岩。白みかげと濃淡模様のあるサビ石とがある。
白みかげは中目を中心に、小目、荒目があり、やわらかい色合いと美しい光沢、
長尺ものが多く採れるなどが特徴。
サビ石は北木石と共に、その独特の趣きが珍重されている。

【組合】
岐阜県花崗岩販売協同組合


●木曽石(きそいし)・蛭川山石(ひるかわやまいし) ―花崗岩系統
 恵那郡福岡町と蛭川村の一部で産出する。自然石のもつ素朴さや渋い色合い、
表面に苔が生えやすいといった特徴がある。
【組合】
岐阜県花崗岩販売協同組合

静岡県
●柿木石(かきぎいし) ―安山岩系統
 田方郡天城湯ヶ島町に産する輝石安山岩。
一見山崎石と似ている。堅く、組織も緻密で、割肌やコブ出し等に最適。
安山岩としては吸水性が極度に低く、耐寒性がある。
    ―現在、採石休止―

●本場伊豆青石(ほんばいずあおいし) ―凝灰岩系統
 田方郡伊豆長岡町戸沢で採掘されている。緻密な石質の軟石で、彫刻加工がしやすい。
色は青灰色。水にぬれると青緑色になる。酸、塩分、硫黄分、熱に強く、
挽き肌は水にぬれてもすべりにくいので箱根などの温泉場で好まれている。
      ―現在、採石休止―

●六方石(ろっぽうせき) ―安山岩系統
 田方郡大仁町で採石される石で、柱状節理が発達し、巨大な岩塊が岩柱になっている。
1本の断面が六角形をしていることからその名があるが、実際は四角〜八角と様々である。
断面の大きさは直径13p前後。採石された時は青味がかっており、空気にふれると黄色を帯びる。
鉄分が多いので、雨などにあたっているうちに黒くなる。
      ―現在、採石休止―

愛知県
●足助みかげ(あすけみかげ) ―花崗岩系統
 東加茂郡足助町で産出される青系灰色の石。
【採石・加工業者】
 嶺沢石材(有)TEL0564-84-2857

●牛岩青石(うしいわあおいし)・小呂石(おろいし)・吉祥石(きっしょうせき) ―花崗岩系統
 岡崎市の中心部から1q離れた箱柳町(牛岩青石)、小呂町(小呂石)、真伝町(吉祥石)から
採石されている。石質は目が細かく、灰色をした黒・白雲母花崗岩。「三州みかげ」とも呼ばれる。
高級墓石材のほか記念碑や彫刻(灯籠)などにも利用されている。
【採石業者】牛岩青石
 東海石材(株)TEL0564-21-0636
【採石業者】小呂青石
 山仙石材(株)TEL0564-24-7284
【採石業者】吉祥石
 ストーン吉祥(有)TEL0564-21-7823

●宇寿石(うすいし) ―花崗岩系統
 岡崎市滝町および米河内地区で採掘されている白みかげ。

【採石業者】
 井畑石材TEL0564-46-2730

●花沢石(はなさわいし) ―花崗岩系統
 東加茂郡下山村字花沢地区で採掘されている白系中目石。
石質は硬く、ムラがなくツヤ出しが良い、加工しやすいなどの特徴をもっている。

【採石・加工業者】
 (株)鈴木石材TEL0564-86-2468、(有)次井石材TEL0564-22-0919

●藤岡みかげ(ふじおかみかげ) ―花崗岩系統
 藤岡みかげは主に西加茂郡藤岡町で採石されている。
花崗岩白系荒目石で、茨城産の稲田石に似ている。
【採石・加工業者】
 水鳥石材工業(株)TEL0565-76-2615

●額田中目石(ぬかたちゅうめいし) ―花崗岩系統
 岡崎産のみかげ石の代表銘柄。白系で大川石に比べ目が細かい。
粘りがあり彫刻に適しており、岡崎で80%が使用されていると言われる。
土木材や外柵のほか造園用など幅広い用途に適し、大材への対応も可能である。
【採石・加工業者】 (有)額田石材

●稲武石(いなぶいし)  ―花崗岩系統
 北設楽郡稲武町から産出する青味の濃い中目石。
      ―現在、採石休止―

●鍋田石(なべたいし) ―花崗岩系統
 徳川家発祥の地・豊田市松平町鍋田から産出する。
細目石で、青味の濃い色調をもっている。
採石量が少なく、自営店舗で加工・販売されている程度。
      ―現在、採石休止―

《愛知県の石材関係組合》
★愛知県石材協同組合(愛知県岡崎市石神町2−1愛石ビル2F、TEL0564-21-0601)
岡崎石製品工業協同組合
岡崎石工団地協同組合
協同組合岡崎石製品工場公園団地
★三河石材協同組合(事務局=愛知県豊田市上原町下河原55、TEL0565-45-0227)

三重県
●那智黒石(なちぐろいし)   ―黒色粘板岩
 熊野市神川町・熊野瀞八丁の深山で採掘されている。
昔は金鉱脈を発見するために鉱石を那智黒石の黒い石肌にこすりつけて
金粉の有無を調べたことから試金石とも呼ばれていた。わが国屈指の銘石の一つ。
ノミを入れると均等板状にへぎが通り加工しやすく、磨くと漆黒の光沢を放つ。
 これに対して、七里御浜海岸(約20q)で一粒ずつ手で拾われているものを那智石と呼ぶ。
用途は、庭園のまき石や洗い出しなどに使用。また、同海岸では、みはま小石(粘板岩系白・黒)も採石され、
90%を主にアメリカへ輸出し、残り10%が造園用となる。
【組合】
熊野那智黒石協同組合
★みはま那智石協同組合
※両組合ともに熊野商工会議所内(三重県熊野市木本町171、TEL0597-89-3435)

京都府
●鞍馬石(くらまいし)―深成岩系の閃緑花崗岩
 品格を高める庭石として有名な、京都市左京区の鞍馬本町産。
タマネギ状風化による石理が特徴で、濃い茶褐色の石肌は周辺の地層に含まれる硫化鉄が溶け込んだもの。
内部は、美しい御影石の光沢を有す。昔は抹茶を挽く石臼として多用された。
樋口一葉の『たけくらべ』の中に、東京・吉原界隈の描写として「鞍馬の石灯籠に萩の袖垣」との一節がある。
【採石業者】鞍馬石・山藤商店TEL075-741-2161


大阪府
●能勢みかげ(のせみかげ) ―花崗閃緑岩系統
 豊能郡豊能町切畑で玉石状で産出する関西の代表的な黒みかげ。
しなやかで割れにくい石質で、重く、研磨によるツヤ出し効果が大きい。
【採石・加工業者】(株)下坊石材


兵庫県
●家島石(いえしまいし) ―花崗岩・安山岩系統
 瀬戸内海の家島諸島のうち男鹿島及び西島で採れる石を総称して「家島石」と呼ぶ。
男鹿産の花崗岩は茶系で硬く粘りがある。西島産の大部分が青味がかった安山岩で、
硬く砕石に適している。

【組合】
★家島石材採掘協同組合(兵庫県飾磨郡家島町真浦2425-6、TEL07932-5-1041)


●竜山石(たつやまいし) ―凝灰岩系統
 高砂市米田町から加古川市平荘町の一部にかけて産出される。
栃木の大谷石に似ているが、石質はもっと硬い。その歴史は古く、古墳時代中期頃、
近畿地方の広範囲で豪族たちの墓(石棺)などに利用されていた。姫路城の石垣や
国会議事堂ほか、鎌倉時代の遺品なども多い。一辺が6メートル以上の巨石(約450トン)を
御神体とする、生石神社(高砂市竜山地区)本殿奥にある「石宝殿」が有名で、
「宝殿石」とも呼ばれる。色調により青っぽい「青龍石」と黄色がかった「黄龍石」(稀少石)の2種類がある。
【組合】
★宝殿石材事業協同組合(高砂市米田町島160、TEL0794-32-3778)


●姫路播磨本みかげ(ひめじはりまほんみかげ) ―花崗岩系統
 揖保郡新宮町の善定地区で江戸末期から採掘されている銘石。
神戸産の本みかげが採れなくなって以来、唯一の本みかげ石として高く評価されている。
色は紅色の赤と白の2種類。色彩と光沢に優れ、吸水性も低く、永年変色しない。
【採石業者】善定山(株)


●本御影石(ほんみかげいし)  ―花崗岩系統
 山陽新幹線の六甲トンネル付近、神戸市住吉台の荒神山から採れる。
「みかげ石」が花崗岩の総称になったのは、大正〜昭和初期にかけて、
ここが石の産地として栄え全国に知れ渡ったから。
 しかし一帯が瀬戸内海国立公園に属すため、環境規制でここ20年以上計画的な生産は行っていない。
現在、在庫ほか特別な理由による採石または自然崩落したものを扱う程度。
価格は色目により特級が切当たり15万円、1級で8〜10万円。
      ―現在、採石休止―
【採石業者】石久 TEL078-811-0148


●神鍋青みかげ(かんなべあおみかげ) ―閃緑W岩系統
  城崎郡日高町の稲葉産。結晶は緻密で硬質。青緑色の独特の色合をもつ。
      ―現在、採石休止―


奈良県

●生駒石(いこまいし) ―はんれい岩系統
 生駒山頂を中心に奈良県側の生駒市門前町、菜畑町、小倉寺町の山間部から産出する。
石質は緻密で堅牢。淡色の黒または灰緑色で、石肌に風化による粒がある。
主に造園用で8割が沓脱石や飛石、鉢石、景石、玉石、たたみ石、栗石として出荷。
大阪側で採れる「日下石」と呼び分ける。

【組合】★生駒庭石造園組合(生駒市壱分町754-2、TEL0743-76-1220)

和歌山県
●日本ロッソー(にほんろっそー) ―輝緑変成岩系統
 日高郡南部川村大字清川で採石されるため、清川石とも呼ばれる。イタリアの大理石ロッソバレントに似ているところから日本ロッソーの名が付けられた。あざやかな赤または茶褐色の地に白、時には黒の条理が走る。硬さは花崗岩と大理石の中間。
      ―現在、採石休止―