はじめに
2つの地蔵岩(御在所山と礼文島)
2つの人面岩(三峰山と佐渡島)
立神岩と神威岩
石を立てただけの聖所空間
丸石
夫婦岩
割れた石・岩
揺拝石(岩木山と石鎚山)
奇岩と伝説(鯛島と親子熊)
石化伝承
洞門・洞窟
神奈備山
スリランカの旅@
スリランカの旅A
スリランカの旅B




日本石巡礼「聖なる石に出会う旅」
須田郡司オフィシャルページ
神奈備山(モヤ山、太郎坊宮、飯野山、白皇山)

  上代の時代、神霊が鎮座されると信じられた山や森は、神奈備(かむなび、かんなび)と呼ばれていた。神奈備山の多くは、三角山やピラミッド型をしている。神奈備山は、日本人にとって魂の故郷であり、神々が居る場所として信仰されてきた。
 今年(2007年)から始めた“相似性”の終わりは、神奈備山を紹介したい。

「モヤ山(青森県)」
 津軽の十三湖の北側にあるモヤ山は見事な円錐形で美しい。山頂からの眺めは絶景で、左手に十三湖が、右手に日本海を見ることができる。また、津軽平野の奥には津軽富士・岩木山を望むことができる。山頂に岩木山神社が奉られていて岩木山の揺拝所を感じさせる。モヤ山は、昔から人工的に作られたピラミッド説がある。

「太郎坊宮・阿賀神社(滋賀県)」
 遠くから見ると、まさにピラミッドを彷彿させる赤神山。“太郎坊さん”で親しまれる阿賀神社が中腹にあり、今から約1400年前に創始され、勝運の神として信仰される。ご祭神は天照皇大神の第一皇子神、正哉吾勝勝速日天忍穂耳尊を祀る。石段を登っていくと、古代の磐座信仰の面影が残り、巨岩、怪石が散在する。
 本殿前には夫婦岩の巨岩が、神力で開いたといわれ、巨岩信仰があり、この前を嘘つきな人が通ると途端に岩に挟まれてしまうという。

「飯野山(香川県丸亀市)」
 丸亀市と坂出市の境にある山で、その美しい山並から讃岐富士とも呼ばれる。まるで人工的に作ったような山は讃岐平野にそびえ、山中には多くの磐座が点在している。
 余談だが、地元の人に聞いた話では、讃岐富士が見える「うどん屋」さんは旨いらしい。

「白皇山(高知県)」
 足摺半島にある白皇山は、山中に多くの巨石群が点在している。山頂には石鎚神社が奉られ、その近くにはコンドル石という奇岩があり、そこから眼下に太平洋を望むことができる。遠くから見ると、鳥が大空に羽ばたこうとしている形にも見える。

 日本人の神奈備山への信仰は、神社という社を造る以前の、山そのものをご神体とする原初的な信仰から来ている。
 私は旅の途中、神奈備山を見つけると何とも言いがたい魅力を感じる。それと同時に畏怖の念が湧き上がって来る。
 そして、神奈備山にある磐座たちが、まるで私を待っているかのように思えてならないのである。