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神奈備山(モヤ山、太郎坊宮、飯野山、白皇山) | |||||||||||||||||||||||
上代の時代、神霊が鎮座されると信じられた山や森は、神奈備(かむなび、かんなび)と呼ばれていた。神奈備山の多くは、三角山やピラミッド型をしている。神奈備山は、日本人にとって魂の故郷であり、神々が居る場所として信仰されてきた。今年(2007年)から始めた“相似性”の終わりは、神奈備山を紹介したい。 「モヤ山(青森県)」 津軽の十三湖の北側にあるモヤ山は見事な円錐形で美しい。山頂からの眺めは絶景で、左手に十三湖が、右手に日本海を見ることができる。また、津軽平野の奥には津軽富士・岩木山を望むことができる。山頂に岩木山神社が奉られていて岩木山の揺拝所を感じさせる。モヤ山は、昔から人工的に作られたピラミッド説がある。 ![]() 「太郎坊宮・阿賀神社(滋賀県)」 遠くから見ると、まさにピラミッドを彷彿させる赤神山。“太郎坊さん”で親しまれる阿賀神社が中腹にあり、今から約1400年前に創始され、勝運の神として信仰される。ご祭神は天照皇大神の第一皇子神、正哉吾勝勝速日天忍穂耳尊を祀る。石段を登っていくと、古代の磐座信仰の面影が残り、巨岩、怪石が散在する。 本殿前には夫婦岩の巨岩が、神力で開いたといわれ、巨岩信仰があり、この前を嘘つきな人が通ると途端に岩に挟まれてしまうという。 ![]() 「飯野山(香川県丸亀市)」 丸亀市と坂出市の境にある山で、その美しい山並から讃岐富士とも呼ばれる。まるで人工的に作ったような山は讃岐平野にそびえ、山中には多くの磐座が点在している。 余談だが、地元の人に聞いた話では、讃岐富士が見える「うどん屋」さんは旨いらしい。 「白皇山(高知県)」 ![]() 足摺半島にある白皇山は、山中に多くの巨石群が点在している。山頂には石鎚神社が奉られ、その近くにはコンドル石という奇岩があり、そこから眼下に太平洋を望むことができる。遠くから見ると、鳥が大空に羽ばたこうとしている形にも見える。 日本人の神奈備山への信仰は、神社という社を造る以前の、山そのものをご神体とする原初的な信仰から来ている。 私は旅の途中、神奈備山を見つけると何とも言いがたい魅力を感じる。それと同時に畏怖の念が湧き上がって来る。 そして、神奈備山にある磐座たちが、まるで私を待っているかのように思えてならないのである。 | ||||||||||||||||||||||||