女房お新と一緒に
風車弥七の墓



民主党の国対委員長になった渡部恒三さんは会津訛りのユニークな議員さんである。これが水戸のご老公大好きで殊にお新役の由美かおるさんの大ファン。それをテレビで誰はばかる事なく云うものだから由美さんからサイン色紙やら印籠が贈られて又々テレビでデレッとしながらご紹介。黄門役は古くは月形龍之介であり、その後東野英治郎、西村晃、佐野浅夫、石坂浩二そして現在は里美浩太郎がつとめている。どれも全く同じパターンで「助サン格サンもういいでしょ」とご老公が云えば「静まれー」となって印籠が出てくるのである。

2004年4月に茨城県の緒川村という所に講演で行った折、車を止めて飲み物を買いに行った店先に「風車の弥七の墓」という看板を見付けた。アララ、風車の弥七なんてのは実在の人物だったのかと興味にかられて行ってみる事にした。そしたら本物は松之草村の小八兵衛という盗賊の頭領がいてこれが弥七のモデルであるという。一昼夜に三十里(約120q)を往来してたってんだから今ならオリンピック代表で金メダル間違いなし。この泥チャンついに捕らえられ打首!という所を、人殺しせずむしろ貧乏な人に施しをしたり、老人の世話したりのボランティア精神旺盛なのを知ったご老公が罪をゆるし、その上もう悪い事するなよと食うに困らないだけの給料をあげたのだから弥七(小八兵衛)は大感激。私の目の黒いうちは御領内に盗賊は入れさせませんと誓い実際その通りになったし、その健脚を生かして領内はもとよりその近隣諸国の動静を探って逐一ご老公にご報告。

この弥七役で当たったのが俳優の中谷一郎さん。由美かおるとの夫婦役でテレビで大活躍したが2004年4月1日に73歳でこの世を去ってしまった。

弥七の墓を訪ねるとその側に風車があったのと、何と女房お新の墓ってのもあって2度ビックリ。同行していた司会者のナナオ君に「お新の墓には線香より漬物を供えた方がいいな」と云ったら「そうですお新香ってんでしょ」と先にシャレをとりやがった。この泥棒! ア、泥ちゃんの墓だもんね。弥七の墓にあった風車を指して「本当は弥七でなくて車寅次郎のモノであったりして」と云ったらナナオ君知らん顔してもう車のドアを開けていた。


 風車が添えられている弥七のお墓    弥七の女房、お新のお墓もある