| プロフィール |
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石の彫刻家の | ![]() |

東北新幹線のいわて沼宮内駅(2002年新装)で新幹線を降りると、駅前に高さ8mの石彫モニュメントがそびえ立っている。説明を見ると、作品名は『ウォーター・マーク〜北上川の四季〜』、地元・岩手県産出の姫神小桜御影石を使用(台石部分はスウェーデン黒)し、岩手町を源泉とする東北最大の一級河川である北上川をテーマとしている、と書いてある。作者は片桐宏典氏。 駅前には他に、石彫作品『名犬シナモン』(作者=明地信之氏)も設置されている。その説明には2001年に岩手町で撮影された映画「ホーム・スイートホーム」に出演したイヌである、と書かれている。そして、駅からは「いわて沼宮内アートロード」と称して、岩手に生息する動物たち(ニホンカモシカやトウホクノウサギなど)の石彫作品が四点、道路沿いに設置されている。岩手町では国際石彫シンポジウムが開催されているし、まさに「石彫のまち」という雰囲気が強く感じられてうれしくなりながら、今回の主役、片桐さんとケイトさんの制作の場である浮島彫刻スタジオへと向かう。 新緑の季節、見渡す限りのまぶしい緑の中に雄大な岩手山が迫ってきた頃、スタジオに到着。すると、物かげから1匹のイヌが尻尾を振りながら出迎えてくれた…ん? 駅前の『名犬シナモン』である。続いて飼い主の片桐さんとケイトさんが笑顔で登場。こんな自然の濃いところでは何の気兼ねもいらない。こちらも自然な笑顔になる。 片桐さんとケイトさんは、すでにご察しの通り、ご夫婦である。そしてともに作家である。しかも国内だけでなく世界中で活躍する作家なのである。91年に結婚と同時に岩手町に住み、スタジオを設立。岩手町国際石彫シンポジウムはもちろん、「いわて沼宮内アートロード」の企画・制作や「石神の丘美術館」(同町)の再建計画など、岩手町のアート、石文化の創造・発展にも貢献している。 片桐さんは高校生の頃から彫刻家を目指し、宮城教育大学で美術を専攻。在学中に助手として参加した諏訪湖国際彫刻シンポジウム(78年)で、複数の作家による「共同(協働)制作」の魅力(おもしろさや難しさ)にとりつかれ、大学卒業後は石彫シンポジウムの盛んなオーストリアに渡り、以降、主にヨーロッパで数多くのシンポジウムに作家として、またはオルガナイザーとして参加した。 そんな中、86年にテクニカル・ディレクターとして参加したアバディーン国際ヤングアーティスト・フェスティバル(スコットランド)において、石彫を始めたばかりで助手として来ていたケイト・トムソンさんと出会う。それから現在まで、ケイトさんは片桐さんとともに日本国内はもちろん各国の石彫シンポジウムや、公共プロジェクトに参加。「石彫に関しては先生と教え子みたい(笑)」とケイトさんが言うように、片桐さんを通して様々なことを学んだ。 と言っても、表現や芸術性に関してはまったく違う考えを持つ。夫婦での共同制作も多いが、意見の相違・対立は当たり前。でもそこから生まれる作品は、何とも言えない強さやあたたかさを持っている。 ◎浮島彫刻スタジオ(虚s彫刻) 岩手県岩手郡岩手町土川1−462 TEL.0195−62−5513 http://www.ukishima.net |
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![]() ![]() ![]() ![]() いわて沼宮内駅前に立つ片桐さん制作のモニュメント『ウォーター・マーク〜北上川の四季〜』(姫神小桜御影石・スウェーデン黒、高さ8m) ![]() 明地信之氏制作『名犬シナモン』(おふたりの愛犬) |