プロフィール









若手石彫家が一堂に会する場所、それがアトリエ風である。彫刻家大成浩さんが「自分の家より先に建てた!(1982年)」と力説するアトリエで、設立当初は3人だったメンバーも今は15人にふくれ上がった。

ほとんどのメンバーが東京造形大学と岩手大学で教鞭をとる大成さんの元教え子で、現在は国画会(彫刻部)を中心に各方面で立派に活躍している面々だ。平均年齢は30歳代後半。元気いっぱい、若さ溢れるアトリエとして彫刻界では知られている。
 
そもそもこのシリーズでは石の彫刻家の仕事場にお邪魔してアレコレと話を聞くのだが、「風」のように15人もの石彫家が会するアトリエは世界にも類がないという意見もあり、今回、次回と、2回に分けて〔特別編〕としてアトリエ風関連の情報をお届けすることとなった。
 
と言うのも、第75回「国展」(国画会主催)がいよいよ4月23日から開催されるのだが、三月下旬に偶然に「風」を訪ねてみたら、各メンバーが出品作品の最後の追い込み作業に、文字通り追い込まれていて、やや疲れの色が見える目をそれでもキッチリ吊り上げていたのである。聞けば、泊まり込みで連日連夜取り掛かっている人もいるようだ。

こんな贅沢(?)な光景を前にして取材しない手はないのである。と言う訳で、記事の流れとしては、今回は「制作現場・アトリエ風から(必死の形相編)」、次回は上野・東京都美術館での「いよいよ本番!春の国展(喜びと安堵の表情編)」となるのだ。
 
…だいぶ説明が長引いてしまった。「風」のメンバーひとりひとりの紹介はまた別の機会に譲るとして(一月号の岩崎幸之助さんもメンバー)、取材して印象的だったのは各作品の大きさ、迫力である。最年少の芝田典子さんは153pの小柄な身体で13tもの石に立ち向かっていた。それを彫り刻むエネルギーが「風」を動かす原動力にもなっている。



◎アトリエ風(TELなし)
 神奈川県津久井郡相模湖町寸沢嵐2520‐2
◎代表/大成浩(八王子市在住)
 TEL0426‐91‐8046